6月1日、スタン、ヒストリックでの禁止(ヒスでは一時停止)と
『相棒』のメカニズムのルール変更についての告知がなされた。

内容については公式HPや前の記事を見て欲しいのだが、簡単に言えば
スタンとヒストリックは《創案の火》と《裏切りの工作員》の2枚が
禁止となり、相棒については直接唱える代わりに、
ソーサリータイミングで3マナを支払いサイドから相棒カードを
手札に加える動きが追加された。


さて、本題の今回の禁止制限改定について感想を書きたいと思う。


まず相棒のメカニズム変更について。
こちらに関しては、ある程度の弱体化はしたもののスタン環境下に
置いては、まだ工夫をすれば使えるレベルに落ち着いたように思う。

単純に相棒カードとしてではなく優良カードとして採用する手段も
残されているので、まだ使える余白はあるように思う。

ただこの3マナを支払う事のデメリットがより大きい相棒カードと
そうでもない相棒カードが存在するのはどうなのだろうか…と
思ったりもする。

例えば《獲物貫き、オボシュ》に関しては、今までと同じようなデッキを
組む事は難しく《エンバレスの宝剣》や《朱地洞の族長、トーブラン》を
抜いてまで採用する意味が無くなったようにも感じる。

一方で《深海の破滅、ジャイルーダ》は元々相棒として採用しつつ
通常カードとしても採用出来ていたので、3マナを支払う事でデッキそのものが
崩壊する事は無く、そこまで厳しいデメリットにはならない様にも思う。

3マナ追加で支払う変更で、相棒が絶滅するのか。それともまたデッキを
変化さえて生き残り続けるか。

正直今は分からないが、ともかく相棒カードが一様に弱体化した事は
事実であり今後の環境を注視しつつ、自分も改めて相棒カードを使って
確かめたい思う。


それにしても、イコリア発売後からこれまでの『相棒』カードの活躍は
恐ろしいものであった。

スタンはおろか瞬く間に全フォーマットで活躍し、これまでの既存のデッキを
過去のものとしたのだから。

何が原因でこうなったのか。
個人的には「確実性が高く強すぎた」この言葉に尽きる。

キーカードを4枚積んでも全く引けないカードも普通にあるし、占術や
ドローで掘っても全く引けない事もある。

それも含めてのTCG。それで負けてもTCGなのだ。

しかしこの相棒カードはマナさえ用意出来ればサイドボートの枠を1枚
使うだけで必ず唱える事が出来る為、『引けない』というTCG特有の
根本的なデメリットが存在しない。

存在しないという事はソレを戦略として活かせるデッキが強いのは当然である。


新しい環境を迎える度に強いカードや構築意欲が湧いてくるようなカードを
ユーザーは常に欲している。
なのでそういったカードを世に出した事自体は間違ってはいない。

ただあまりにも確実性が高く、どう『相棒』を組み込むかを前提とした
MTGになっていたと思う。

そう言った意味では今回の相棒の追加の措置は仕方が無かったとは言え、
実際に出す前に止められなかったのだろうか、WotCのデザインチームは
機能しているのか。

そういった事も考えざるを得ない今回の相棒のメカニズム変更となった。



長くなったので、禁止についてはまた別記事で。

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